グランド・コンプリケーション


ブレゲは、250周年を記念して、メゾンの卓越した技術の極致ともいえる「クラシック グランドソヌリ 1905」を発表しました。このタイムピースは、時計製造における最も複雑な機構のひとつであるグランドソヌリを備えた、世界で唯一の限定モデルです。
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歴史を刻む究極の複雑機構

「クラシック グランドソヌリ 1905」は、アブラアン-ルイ・ブレゲの遺志を継承し、250年にわたる革新の歴史を体現しています。このモデルには、ブランド初となる数々の技術が凝縮されています。ブレゲがこれまでに製作した中で初めての防水仕様のグランドソヌリであり、ケースとムーブメントの双方にブレゲゴールドを採用した初のモデルでもあります。さらに、文字盤にはメゾン独自のフレンチブルーをまとったグラン・フー エナメルが採用され、伝統と現代性が完璧な調和を見せています。
2025年、ブレゲの250周年を祝う旅は、この傑作の誕生とともにクライマックスを迎えます。本モデルには、新たに開発されたキャリバー1895が搭載されています。従来のグランドソヌリ・ムーブメントから大幅な進化を遂げ、現代のライフスタイルに合わせた高い実用性と耐久性を備えています。特に、シリコン製の脱進機や、特許取得済みのブレゲゴールド製ゴングの採用により、比類なき音色と精度を実現しました。また、ケース径は現代的なエレガンスを感じさせる42mmへと最適化されています。 この時計の魂ともいえるゴングは、ブレゲゴールド仕上げが施され、特許取得のゴールドケースに直接取り付けられています。これにより、クリスタルのように澄み渡り、かつ深みのある豊かな響きが、ケース全体を通じて見事に伝達されます。音響学的なアプローチから生まれたこの独自の構造は、ミニッツリピーターの歴史を塗り替える革新的な成果です。
精度においても妥協はありません。テンプの振動数は3Hzに設定され、香箱と輪列の最適化により、グランドソヌリという膨大なエネルギーを消費する機構を持ちながら、約75時間のパワーリザーブを確保することに成功しました。これにより、複雑機構を日常的に愉しむための安定性と信頼性が確保されています。
キャリバー1895は、シリコン製のヒゲゼンマイ、アンクル、ガンギ車を搭載することで、約600ガウスの耐磁性能を実現しています。これにより、現代の磁気社会においても高い精度を維持することが可能です。完成した時計は、ブレゲ・シールの厳格な基準に基づき、日差±2秒以内という驚異的な精度が個別に認定されています。美しさと実用性を高次元で融合させた、まさに新時代のグランドソヌリです。

熟練の技細部に宿る芸術性

「クラシック グランドソヌリ 1905」は、時計であると同時に、ひとつの芸術作品です。文字盤には、フランス王室との深い繋がりを象徴するフレンチブルーのエナメルが施されています。この鮮やかな色彩は、幾重にも重ねられたエナメル層を高温で焼き上げる「グラン・フー」技法によって生み出されました。6時位置には、18世紀以来の伝統的なパンタグラフを用いて、A.-L. ブレゲのシークレットサインが手作業で刻まれています。この微細な装飾は、偽造防止という実用的な目的を超え、ブレゲが誇る職人技の証となっています。
ケース全体を彩るのは、特別に考案された「ケ・ド・ロルロージュ」のギヨシェ模様です。シテ島を流れるセーヌ川の波紋をイメージしたこのモチーフは、ケースバックからラグの間に至るまで、熟練の職人によって一筋ずつ手彫りで施されています。特にラグの間という極めて狭いスペースへの加工は困難を極め、専用の治具を開発することで実現しました。また、ムーブメントの裏側には、パリの歴史的中心地とジュウ渓谷の風景が鏡像のように対比して彫刻されており、ブレゲの二つの故郷への敬意を表しています。