ブレゲは時計製造の原理の向上に貢献したことですでに広く知られ、さらに多くの革新を達成していきます。彼の最初の偉業は、「ペルペチュエル」と呼ばれた自動巻時計の開発でした。その後ほどなくして彼はゴング・スプリングを発明し、規則的なパターンを彫り込んだ最初の文字盤(手彫りギヨシェ模様)をはじめとする独自のデザインコードも生み出していきます。さらには先端がカーブを描くブレゲひげゼンマイで革新を起こし、「スースクリプション」の名前で知られる1本針時計を発表しました。
均時差とは、平均太陽時(1年を通し1日を24時間で区切った時間)と真太陽時(地球が太陽のまわりを回る軌道が完全な円ではなく楕円のため、太陽の南中から次の南中までの時間は一定ではない)の差です。
遥か昔から太陽は、時間計測の基準であり続けてきました。しかしながら、太陽の目に見える軌道(日時計に表示される真太陽時)は一定ではありません。
均時差とは、平均太陽時(1年を通し1日を24時間で区切った時間)と真太陽時(地球が太陽のまわりを回る軌道が完全な円ではなく楕円のため、太陽の南中から次の南中までの時間は一定ではない)の差です。例えば11月3日には平均太陽時は真太陽時に比べて最大で16分の遅れを見せ、一方2月12日には最大で14分早く進むなどといったずれが生じます。この2つの時間の差が0になる日は1年でたったの4日しかありません。
1815年に「フランス海軍御用達クロノメーター製造者」に任命されたアブラアン-ルイ・ブレゲと彼の息子は、当時最も精巧な均時差表示を備えたモデルの数々を生み出しました。
新作「マリーン エクアシオン マルシャント 5887」は、ランニング・イクエーション・オブ・タイム、パーペチュアル・カレンダー、トゥールビヨンの機能を搭載したグランド・コンプリケーション・ウォッチです。
ランニング・イクエーション(仏語:エクアシオン マルシャント)は、2本の分針で平均太陽時と真太陽時を同時に表示する希少かつ魅力的な機能です。
文字盤の仕上げにギヨシェ装飾を初めて採用したのはアブラアン-ルイ・ブレゲです。ブレゲは、今日もなお、ゴールドダイヤルに手彫りギヨシェ模様を施すことでこの伝統を守り続けています。 マリーン エクアシオン マルシャント 5887の文字盤に施されている「ウェーブ」模様のギヨシェ彫りは、この作品のために特別に開発されたものです。