ゼンマイが解けて停止した腕時計は、着用前にリュウズを巻き上げて始動させてください。
手巻き式時計は、リュウズが巻き止まった時点で、ゼンマイの巻き上げは完了しています。無理な力でリュウズを回転させると、ムーブメントを破損させる恐れがありますので注意してください。
自動巻き時計の場合には、取扱説明書に始動に必要なリュウズの最小回転数が表示されています。巻き上げが完了後、リュウズを反対方向へ回転させて、巻き上げの機構を解除してください。ゼンマイを全て巻き上げるには、さらにリュウズで巻き上げを行ってください。
手巻式時計は毎日完全に巻き上げる必要があります。できれば、着用前に毎回同じ時刻に巻き上げていただくことが望ましいです。これにより、完全なパワーリザーブが確保され、最大限にスムーズな動作が提供されます。同じ理由により、毎日着用されない場合は、自動巻時計もまた巻き上げることをお勧めいたします。
ムーブメントを浸水から守るため、巻き上げまたは時刻設定リュウズはケース側面に完全に押し込んでください。マリーンおよびタイプXX、XXI、XXII モデルの場合は、完全にねじ込んでください。品質保証は、間違った使用による水または湿気による損傷には適用されません。
ウォータースポーツやその他の活動中に時計を着用される場合、あるいは時計が水および湿気に頻繁にさらされる場合、ブレゲ販売店に毎年防水性の点検をご依頼ください。
時計のクリスタルガラス内部に曇りが生じた場合は、時計の防水性が完全ではない証拠です。そのような場合はブレゲが認定するアフターサービスにご連絡ください。
時計を強い磁場に近づけないようにしてください。磁場にさらされると、時計が進んだり、動作を停止したりする恐れがあります。しかしながら、そうした状態になった場合でも、ムーブメントに長期的または修復不可能な損傷をきたすことはありません。多くの場合、時計の磁気を取り除くことで通常のペースと振幅に戻ります。
時計が進んでいる場合、それに続いて動作が完全に停止する場合があります。こうした現象は誤って磁気を帯びてしまった場合に起こります。そのような場合は、ブレゲが認定するアフターサービスにご連絡ください。
時計の正常な動作を維持するには、定期的な管理とメンテナンスが不可欠です。特に、ムーブメントのオイル交換は定期的に実施してください。点検の頻度は時計のモデル、必要なケア、時計が通常使用されている状況により異なります。基本的に、腕時計は3から4年ごとに点検されることをお勧めいたします。